屋根葺き替え




改装工事すべての中でもトップクラスの大変さを誇った、屋根工事。現状のコンクリート瓦は風化してひび割れ、ひどい雨漏り。3階建ての家屋の1階部分にまで水が伝い、畳を腐らせていました。

この瓦たちを全て取り除き、ガルバリウム鋼板の波板(いわゆるトタンの、少し耐久性に優れたものです)に葺き替えます。







瓦をすべて取り除き、骨組みだけになった屋根。下に積もっているのは野地板と笹板。笹板は、木材を専用の鉈で薄く割った短冊状の部材。板と瓦の間に敷きつめることで防水の役割を果たす層なのですが、長い年月を経るうちに剥がれて隙間が空いてしまっていました。

ちなみにこの板が積もっているのは3階部分、むかし養蚕(ようざん:蚕を飼育し絹の原料である繭を出荷していた)を行っていたスペースです。


柱が腐っている部分を新しくします。


骨組みだけになった屋根の全面に、12mmの合板を貼ります。これがガルバリウム鋼板を固定する下地になります。